遺品整理とは?
遺品整理とは、亡くなった故人の遺品を整理して片付けることです。遺品の中には、故人の思い出が詰まったものや、故人の遺志を示すものなど、大切なものもたくさんあります。遺品整理は、故人への感謝の気持ちを込めて、丁寧に行うことが大切です。
ただ、これは単なる「整理」以上の意味を持ちます。生前に使っていた衣類、家電、書類、デジタルデータなど、これら全てが故人の生き方や思い出を形作っています。これらの遺品を一つ一つ丁寧に確認して、何を保管するべきか、何を処分するべきかを整理しながら決めることです。
この過程は、故人の意志や家族の感情に敬意を払いながら進められます。次世代に引き継がれる大切な思い出の品がある場合、どのように保管するのか検討が必要な場合もあります。 また、法的な手続きもスムーズに進むように、必要な書類やデジタルデータなどの情報はしっかりと管理する必要があります。
遺品整理はただの「片づけ」ではありません。故人との貴重な思い出を振り返る時間でもあり、家族や親族が一堂に会して感情を共有する大切な瞬間でもあります。 この作業を通じて、ご家族の絆はさらに深まることでしょう。遺品整理は、故人との思い出を大切にしながら、新たなスタートを切るための心温まる作業なのです。
遺品整理の流れ
- 相続人の協議を進める過程ですでに遺品整理は始まっています。
- 相続の権利を有する者が他にいないのか調査を行う。
- 有効な遺言証書がある場合で遺産分割協議が必要な場合と不要な場合がありますのでご確認してください。
- 遺産分割協議を行う。協議でまとまらない場合は家庭裁判所へ調停などの申し立てを行い調停や裁判を行う。
- 遺産分割協議が決定したら全ての相続人の同意書を作成。
- 遺産分割協議書、または遺言に従い遺品を相続。
- 相続人は遺産(遺品)を片付ける権利を有しているので遺品整理の業者へ依頼するか自分で片付ける。
- 遺品整理業者へ依頼する場合は、フローチャート図の流れをご確認ください。
- 自分で片付ける場合も同じフローチャート図の流れをご確認ください。
- 自分で片付けた場合で、どうしても全ての処分が出来なかったと言う場合は、不用品回収などの処分業者へ依頼することで遺品整理が終了します。
事前に確認すること
遺品整理を行う際に誤って処分してはいけないものリストを作成しておくことも大切です。
相続人や親族の立ち合いのもと遺品整理を行うのか?それとも一括して業者に依頼するかなど。
トラブルの回避
例えば、形見分けで想い出の品を残して欲しかったけど処分されてしまったなどのトラブルを避けるためにも、やはり処分してはいけないものを事前に定めておくことが求められます。
処分してはいけないもの18選
遺品整理士の仕事は遺品整理を行う際にリストに掲げているものは整理を行う際に誤って処分しないよう厳密に整理を行う専門職です。- 遺言書
- 銀行の通帳
- クレジットカードやキャッシュカード
- お仕事に関する資料
- 故人宛の手紙
- 印鑑
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 年金手帳
- 公共料金等の請求書や領収書
- 返却する必要性があるもの(レンタル品)
- 有価証券
- 契約書類
- 不動産などの権利関係書類
- 価値の高い物(貴金属類、美術品、骨董品など)
- 写真
- その他、故人とゆかりのある大切な物(勲章など)
遺品整理の種類
一般的な遺品整理
家財整理: 家具、家電、衣類などの一般的な家財を整理します。書類整理: 重要書類、証明書、遺言書などを整理します。専門的な遺品整理
美術品・貴金属整理: 絵画、彫刻、宝石などの価値のある遺品を専門家が評価し、整理します。 楽器整理: ピアノ、バイオリンなどの楽器を専門家が評価し、整理します。宗教的・文化的な遺品整理
仏具整理: 仏壇、仏像、位牌などを適切な方法で処分または保存します。 神具整理: 神棚、神具などを適切な方法で処分または保存します。デジタル遺品整理
デジタルデータ整理: コンピュータやスマートフォン内のデータを整理します。 SNS・メールアカウント整理: 故人が使用していたSNSやメールアカウントを閉じるなどの手続きをします。動物の遺品整理
ペット用品整理: 故人が飼っていたペットの用品を整理します。車・バイクの遺品整理
車・バイク整理: 故人が所有していた車やバイクを売却または処分します。当社では提携している中古車買取業者がいますので、その業者へ依頼して名義変更などの必要な手続きの手間を省くことができます。その他
医療機器整理: 故人が使用していた医療機器を専門家が評価し、整理します。 趣味・コレクション整理: 切手、コイン、フィギュアなどのコレクションを整理します。
遺品整理を行う時期
遺品整理を行う時期と言うのは定まっていません。
賃貸物件などに故人お一人がお住まいになっていた場合、家賃が発生するので早く遺品整理を行いたいと言う親族からの依頼がある場合、遺産分割協議で家庭裁判所で調停に時間がかかっているなどの理由で数カ月経ってからと言う方もいます。一般的には区切りの良い、四十九日や百日法要の後や、親族が一同に集まる一周忌などの時期に遺品整理を行うのが望ましいとされている話も聞きます。これらは悪魔でも一般論的な話であり、先にも述べましたが、遺品整理を行う時期と言うのは定まっていません。各人の事情により、その時期と言うのが来るのだとも言えるでしょう。
遺品整理は誰がするの?
遺品整理は、子どもや配偶者などの身内がしなくてはならない決まりはないのですが、誰でもいいわけではありません。 あくまで、遺品を相続した人が行うこととされています。 つまり、相続する気がさらさらないのに、遺品だけを整理する権利は認められないのです。 相続をすれば所有権がその人に移ります。
自分でやる
自分で遺品整理を行う場合、ゴミに出す、買取が可能だと思わる遺品はリサイクルショップへ持っていく、粗大ゴミの申請をして粗大ゴミで出す、送料は自費になりますが引き取ってくれるNPOやNGO団体へ送るなど、様々な方法で自分で遺品整理を行うことも出来ます。ただし、整理や片付け、処分へ使う時間のコストを検討してみると、やっぱり専門の業者へ依頼してみることになったと言う方が多いのではと思います。
誰が遺品整理を行うかのまとめ
- 遺品整理を誰が行うかについては、共有状態のままであれば「相続人全員」ですべきものです。
- 但し、実際には業者に依頼することも多いです。
- その際は、費用負担は全員で行い、業者との窓口や当日立会いについては、近くに住んでいる人を選任して行いましょう。
遺品整理の業者選びのポイント
遺品整理を業者に依頼する場合は、以下のポイントを参考に業者を選びましょう。
- 実績が豊富な業者を選ぶ
- 無料で見積もり内容を明確にしてくれる業者を選ぶ
- 損害保険に加入している業者を選ぶ
- アフターフォローが充実している業者を選ぶ
お部屋の大きさ | 目安料金(税別)仕分けサポート | 目安料金(税別)一括処分 | 目安積載量 | 作業人数/時間 |
1R・1K | 5万~8万 | 3万~5万 | 軽トラ半分 | 1~2人/1~3時間 |
1DK・2K | 9万~12万 | 6万~9万 | 軽トラ1車 | 2~3人/2~3時間 |
1LDK・2DK | 13万~16万 | 10万~13万 | 小型トラック | 2~5人/2~4時間 |
2LDK・3DK | 17万~20万 | 14万~17万 | 中型トラック | 3~7人/3~10時間 |
3LDK・4DK | 21万~24万 | 18万~ | 大型トラック | 4~8人/5~12時間 |
一軒家 | 25万~ | 20万~ | 大型トラック(複数台) | 4~10人/6~15時間 |
不用品回収の3ピース調べ |
遺品整理に関連するサービス
遠方からの依頼に対応
遠方なので遺品整理に立ち会えない、入院中で自宅へ戻れないなど様々な理由で遺品整理の場に立ち会えない方でも遺品整理を行う事ができます。相続人からの委任状があれば遺品整理を行うことが可能です。現場に立ち会えない場合で後でトラブルなどを避けたい場合は、事前にお見積りをする際に整理目録を作り、依頼者への整理事前確認を行う事で問題なく遺品整理を行う事ができます。当社では、専門のスタッフがお見積りに伺い整理目録を作ることでトラブルを未然に防ぎ、ストレスなく遺品整理を行うことが可能です。
遺品整理での買取
リユース出来る家電や家具などがあれば、積極的に買取を行う業者へ依頼することで遺品整理の費用を抑えることができます。当社では専門の販売先との取引がありますので、通常他社では買取が出来ないような物でも買取が可能になる場合があります。
遺品供養
遺品整理で出た遺品は、基本的には供養するべきと考えられています。特に仏壇や仏具、人形などは魂が宿っていると考えられているので、お焚き上げをして供養するのが一般的です。
他にも故人の思いが詰まった遺品も、そのまま処分してしまうのは忍びないということで、お焚き上げが推奨されています。
香川県は、寺社仏閣が多く檀家さんが多いことが特徴です。故人の思い入れのあった遺品を処分する際に、しっかりと遺品供養をされる方が多いです。